こちらは40歳の理学療法士男性の症例です。
22歳の時(18年前)に左側の股関節に寛骨臼回転骨切り術(RAO)の手術を受けました。
しかし、徐々に関節の動きが悪くなり、痛みも悪化したので手術を希望して来院されました。
RAO後は骨盤変形が生じているため、手術難易度は格段に上がります。そのため手術対応可能な施設が限られています。
人工股関節手術後の経過
人工股関節手術(THA)の前は覆いかぶさった骨が邪魔をして関節の動きが悪く、椅子に座って立ち上がるのにも苦労していました。
術後1か月もすると椅子からの立ち上がりもかなりスムースになり、以前は履くのに苦労していた靴下の脱着も容易となりました。
術後3か月もすると痛みもすっかり無くなり、軽いジョギングや水泳も可能となり大きく世界が開けたような感じがしますと喜んでいらっしゃいました。
RAO後の人工股関節手術(THA)は手術難易度が格段に上がりますが、ALSアプローチでは術中X線透視装置を利用できるのでインプラントの正確な設置が可能となります。
難しい症例にも適応できる良い手術アプローチであると言えます。
脱臼リスクが少ない手術方法、仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)を検討している方は、ご相談に乗りますので、ご連絡ください。人工股関節専門ドクター・久留隆史医師がご回答致します。板橋中央総合病院にて外来受診可能です。

板橋中央総合病院 整形外科診療部長や日本大学病院 整形外科病院教授を経て、板橋中央総合病院の整形外科非常勤医師として執刀。
日本整形外科学会専門医、日本人工関節学会認定医の資格を保有。
最小侵襲の人工股関節置換術を専門として行う。
気になることがあればお気軽にご相談ください。