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人工股関節手術後の
禁止行為はナシ

人工股関節置換術の術後は一般的に、脱臼のリスクが高まるため正座を禁止したり、靴下を自分で履かないよう指導されたりすることがあります。

ですが、それらは手術の方法(いかに筋肉や腱を切らずに手術を行うか)で解決できる問題で、病院によって禁止行為の指導は異なります。仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)で手術を施した患者さんには、禁止肢位や禁止行為をもうける必要がありません。

「人工股関節置換術の術後にスポーツをしても大丈夫でしょうか?」とよく聞かれます。関節に大きな負担がかからない軽いスポーツ、例えばウォーキングや軽いジョギング、ゴルフ・水泳・卓球・軽登山・ボウリングなどは許可しています。人と人が激しくぶつかり合うスポーツは脱臼のみならず、骨折の危険性があるため、控えていただくように指導しています。

手術後のスポーツ復帰例も参考にしてください。






前方系アプローチ、なかでも仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)は脱臼の確率が低く、術後の生活に制限がないなどの患者さんにとっては良いことづくしである一方で、どの手術方法を行っているかは医師によって異なります。

仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)は、どこの施設でも行っている手術ではなく、医師による技術格差が生じやすい方法でもあります。この手術で症例数の多い医師は、それほどたくさんいないので自分が受ける手術方法に関しては、主治医とよく相談したうえで決定することをおすすめします。

脱臼リスクが少ない手術方法、仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)を検討している方は、ご相談に乗りますので、ご連絡ください。人工股関節専門ドクター・久留隆史医師がご回答致します。板橋中央総合病院にて外来受診可能です。