人工股関節手術後の
禁止行為はナシ
人工股関節置換術の術後は一般的に、脱臼のリスクが高まるため正座を禁止したり、靴下を自分で履かないよう指導されたりすることがあります。
ですが、それらは手術の方法(いかに筋肉や腱を切らずに手術を行うか)で解決できる問題で、病院によって禁止行為の指導は異なります。仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)で手術を施した患者さんには、禁止肢位や禁止行為をもうける必要がありません。
「人工股関節置換術の術後にスポーツをしても大丈夫でしょうか?」とよく聞かれます。関節に大きな負担がかからない軽いスポーツ、例えばウォーキングや軽いジョギング、ゴルフ・水泳・卓球・軽登山・ボウリングなどは許可しています。人と人が激しくぶつかり合うスポーツは脱臼のみならず、骨折の危険性があるため、控えていただくように指導しています。
2024.07.09
クラシックバレエへの復帰例
前方系アプローチで人工股関節を設置し、仕事やスポーツなどの趣味に復帰された患者の実例をご紹介します...
2024.07.09
登山への復帰例
こちらは、長野県北アルプス在住で、登山が趣味の60代男性です。仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)で両側に人工股関節を設置しました。...
2024.07.09
空手師範への復帰例
...
2024.07.09
両側臼蓋形成不全の症例
こちらは、54歳の両臼蓋形成不全の患者です。 仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)の両側同時手術で人工股関節を設置しました。...
2024.07.10
両側同時THA後のバレエへの復帰例
手術時年齢66歳のクラシックバレエ愛好家の患者さんです。両側同時に、仰臥位前外側アプローチによる人工股関節置換術を行いました。...
2024.07.19
サーフィンへの復帰事例
こちらは61歳の患者さんの症例です。 若いころから趣味のサーフィンを楽しんでいましたが、徐々に左股関節痛が悪化して、サーフィンはおろか歩く...
前方系アプローチ、なかでも仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)は脱臼の確率が低く、術後の生活に制限がないなどの患者さんにとっては良いことづくしである一方で、どの手術方法を行っているかは医師によって異なります。
仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)は、どこの施設でも行っている手術ではなく、医師による技術格差が生じやすい方法でもあります。この手術で症例数の多い医師は、それほどたくさんいないので自分が受ける手術方法に関しては、主治医とよく相談したうえで決定することをおすすめします。
脱臼リスクが少ない手術方法、仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)を検討している方は、ご相談に乗りますので、ご連絡ください。人工股関節専門ドクター・久留隆史医師がご回答致します。板橋中央総合病院にて外来受診可能です。