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臼蓋形成不全とは?症状・原因と手術(骨切り術・人工股関節)の選び方

1. 臼蓋形成不全とは?(原因と日本人に多い理由)

股関節は、骨盤側の「受け皿(臼蓋:きゅうがい)」に、太ももの骨の先端である「ボール(大腿骨頭:だいたいこっとう)」がはまり込むような構造をしています。
臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)とは、この受け皿にあたる屋根の部分の張り出しが小さく、浅くなってしまっている状態を指します。

なぜ股関節が痛むのか?

受け皿が浅いと、体重を支える面積が狭くなってしまいます。そのため、関節の特定の部分に集中して負担がかかり、軟骨がすり減りやすくなります。長年負担がかかり続けることで関節が傷み、将来的に「変形性股関節症」へと進行して痛みを引き起こすのです。

日本人に非常に多い病気です

欧米人に比べ、日本人は生まれつき、または乳幼児期の股関節の開きにくさ(発育性股関節形成不全など)に由来して、屋根が浅い方が多い傾向にあります。実は、日本における変形性股関節症の原因の約80%が、この臼蓋形成不全によるものと言われています。

2. 主な症状と放置するリスク

最初は「歩くときに股関節や足の付け根になんとなく違和感がある」「立ち上がるときに痛む」といった軽い症状から始まります。

片側のかばい歩きに注意

はじめは片側の股関節だけに痛みが出ることが多く、無意識のうちに反対側の足へ体重をかけて歩くようになります。しかし、痛い方を長期間かばって生活していると、健全だった反対側の股関節にも余計な負担がかかり、最終的に両側の股関節が悪くなってしまうケースが少なくありません。

「まだ我慢できるから」と放置せず、違和感を覚えた段階で専門医にご相談いただくことが大切です。

3. 臼蓋形成不全の治療法と手術の選び方

臼蓋形成不全は「骨の構造的な屋根の不足」が原因であるため、ストレッチやリハビリなどの保存療法だけでは根本的な解決が難しいことが多いのが現実です。そのため、痛みの程度や年齢に応じて手術療法を検討します。
主な手術には「骨切り術」と「人工股関節置換術」の2種類があります。

治療法の比較表

①治療法:骨切り術
対象:20代〜30代後半(自分の骨を残したい方)
特徴・メリット:自骨を活かして屋根を広げる手術。関節の温存が可能。
懸念点・デメリット:入院・リハビリ期間が長く(数ヶ月に及ぶ場合あり)、将来再手術が必要になる場合がある。

②治療法:人工股関節置換術
対象:40代以上(痛みが強く進行している方)
特徴・メリット:傷んだ関節を人工関節に置き換える。痛みを取り除く効果が高く、早期復帰が可能。
懸念点・デメリット:人工関節の耐用年数を考慮した正確な設置技術が求められる。

40代以上の方に人工股関節手術が選ばれる理由

近年、40代以上の方では人工股関節置換術を選択されるケースが圧倒的に増えています。医療技術の進化により、以下のような大きなメリットがあるためです。

  • 痛みが劇的に改善する:手術直後から股関節本来の痛みが解消されます。
  • 入院期間が短い:7〜10日程度で退院・歩行が可能になります。
  • 両側同時手術が可能:左右両方に臼蓋形成不全がある場合、1回の手術・1回の入院で同時に治療でき、社会復帰への時間を大幅に短縮できます。

4. 当院の手術へのこだわり(筋肉を切らないALS THA)

当院(久留隆史 医師)では、患者様の身体への負担を最小限に抑えるため、筋肉や腱を一切切らずに股関節の前外側からアプローチする「仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)」を採用しています。

  • 脱臼のリスクが極めて低い
  • 術後の運動制限や禁止行為がない
  • 傷口が小さく、回復が早い

「痛みをなくして、もう一度好きなスポーツや旅行を楽しみたい」「両方の股関節を一度に治したい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

5. よくある質問(Q&A)

Q1. 臼蓋形成不全と診断されたら、すぐに手術が必要ですか?

A. すぐに手術が必要とは限りません。痛みが軽く、生活に支障がない場合は経過観察や生活指導を行います。ただし、軟骨のすり減りが進行して日常生活に支障が出ている場合は、我慢を続けずに手術を検討することをお勧めします。

Q2. 骨切り術と人工股関節、どちらが良いか迷っています。

A. 年齢や活動度、関節の変形度合いによって最適な選択は異なります。一般的に20〜30代で自身の骨を残したい方は骨切り術、40代以上で早期の社会復帰や確実な痛み軽減を望まれる方は人工股関節置換術が適しています。専門医がレントゲンやMRI画像をもとに詳しくご説明いたします。

Q3. 両側の股関節が悪いのですが、一度に手術できますか?

A. はい、可能です。当院では「両側同時人工股関節置換術」に対応しています。一度の麻酔・手術・入院で両足を治療できるため、身体的・経済的負担を減らし、早期に社会復帰を目指すことができます。

6. お気軽にご相談ください(無料メール相談)

「股関節の痛みが続いていて不安」「手術を勧められたが別の意見も聞いてみたい」「両側同時手術について詳しく知りたい」など、どのようなお悩みでも構いません。
人工股関節の専門医・久留隆史が、患者様お一人おひとりの症状や生活スタイルに寄り添い、丁寧にお答えいたします。ご家族様からのご相談も歓迎しております。

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※お急ぎの方やお電話でのご相談・受診予約は、板橋中央総合病院(外来受付)までお問い合わせください。

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