メールで相談する
外来について
アクセス

元TOKIO山口達也さんが大腿骨頭壊死症を発表

2025年11月17日、NBC長崎放送が11月16日に長崎県佐世保市で行われた元TOKIOの山口達也による講演内容を報道しました。
その講演で、山口達也さんが右股関節の大腿骨頭壊死症を発症したと語りました。

山口達也さんの大腿骨頭壊死症の原因はアルコール?

講演内容からすると、山口さんの場合、原因はアルコール性と考えられます。他にもリウマチや喘息などの治療で使用するステロイド剤の摂取で、大腿骨頭壊死症を発症することがわかっています。
アルコール性の大腿骨頭壊死症は、やはりアルコールの多飲が原因ですので、中年以降の男性に多いのが特徴です。
一般的にはビール1000ml程度を毎日飲んでいる方にリスクが高いと考えられています。
厚生労働省が定める難病疾患に「大腿骨頭壊死症」が挙げられていますように、根本的に生じてしまった壊死を治す方法はありません。徐々に大腿骨の頭(大腿骨頭)が潰れてくると、痛みのための歩行困難となり日常生活に支障をきたすことになるでしょう。

大腿骨頭壊死症を公表している芸能人

他にも大腿骨頭壊死症を発症したことを公表している有名人では俳優の坂口憲二さんが2018年に特発性大腿骨頭壊死症を公表、治療に専念するため活動休止。
堀ちえみさんは2018年、同じく特発性大腿骨頭壊死症を2015年から患っていることを公表。
直近では芸人の千原ジュニアさんが2020年頃から足の不調があり、特発性大腿骨頭壊死を公表し、2022年に人工股関節手術を受けています。

大腿骨頭壊死症の治療法は

壊死した部分をごっそり人工物に置き換える人工股関節手術が最も適した治療法となります。人工股関節手術は極めて優れた治療法でありますので、手術をすることで以前のような生活並びにパフォーマンスを取り戻すことができますので、まったく悲観する必要はありません。
人工股関節手術の方法も進化しており、現在では主要な筋肉をまったく切ることなく手術可能な術式(ALSアプローチ)も普及しています。
人工股関節自体の長期耐久性も以前と比べますと格段に向上しており、手術して30〜40年後も何ら変わりなく生活できるものと思いますので、あまり思い悩むことなく治療に臨まれることをおすすめいたします。

しかしながら、脱臼リスクは手術手技(手術方法)や医師の技量に大きく左右されます。
しっかりと正しい知識をつけて、どこでどのような手術を受けるか判断するとよいでしょう。

人工股関節の手術方法についてはこちらで解説しています。

前方系アプローチ

脱臼リスクが少ない手術方法・仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)を検討している方は、ご相談に乗りますのでご連絡ください。人工股関節専門ドクター・久留隆史医師がご回答致します。板橋中央総合病院にて外来受診可能です。

筋腱完全温存とは