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人工股関節手術後の
禁止行為はナシ

人工関節置換術の手術後は、入院中のリハビリをおこなったあとに、外来でのリハビリに通うことを推奨する病院もありますが、私(久留隆史)が執刀する脱臼リスクが少ない手術方法、仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)では筋力低下が少ないため、退院後は入院中に行っていたことを自宅で継続したり、家の周囲を散歩したりする程度で問題ありません。

しかし、「日常生活で気をつけなくちゃいけないことってあるの?」「元気にスポーツをまたやりたいけど、やっても大丈夫?」など、手術後に不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

人工股関節置換術の術後は一般的に、脱臼のリスクが高まるため正座を禁止したり、床での生活を禁止したり指導されることがあります。

ですが、それらは手術の方法(いかに筋肉や腱を切らずに手術を行うか)や医師の技量で解決できる問題で、病院によって禁止行為の指導は異なります。仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)で手術を施した患者さんには、禁止肢位や禁止行為をもうける必要がありません。

「人工股関節置換術の術後にスポーツをしても大丈夫でしょうか?」とよく聞かれます。ウォーキングや軽いジョギング、ゴルフ・水泳・卓球・登山・ボウリングなどは全く問題ないでしょう。

スポーツを生きがいとされている方も多くいらっしゃいます。私(久留隆史)の患者さんでは野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、テニス、バドミントン、ダンス、スキー、スノボ、サーフィンに復帰された方もいます。

人と人が激しくぶつかり合うスポーツ(ラグビー、アメフト、総合格闘技)は、脱臼のみならず骨折の危険性があるため、控えていただくように指導しています。

手術後のスポーツ復帰例も参考にしてください。






前方系アプローチ、なかでも仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)は脱臼の確率が低く、術後の生活に制限がないなどの患者さんにとっては良いことづくしである一方で、どの手術方法を行っているかは医師によって異なります。

仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)は、どこの施設でも行っている手術ではなく、医師による技術格差が生じやすい方法でもあります。この手術で症例数の多い医師は、それほどたくさんいないので自分が受ける手術方法に関しては、主治医とよく相談したうえで決定することをおすすめします。

脱臼リスクが少ない手術方法、仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)を検討している方は、ご相談に乗りますので、ご連絡ください。人工股関節専門ドクター・久留隆史医師がご回答致します。板橋中央総合病院にて外来受診可能です。