変形性股関節症とは

変形性股関節症の治療法は?手術は必要?

手術せずに回復を待つ保存療法

変形性股関節症の治療法には、手術療法と、手術をせずに回復を待つ保存療法があります。病気が進行してくると人工股関節置換術が最も推奨されますが、なんとか手術をしないで治したい、手術を遅らせる方法はないか? と考える方もいるでしょう。

進行度(前期・初期・進行期・末期)が前期・初期であれば、まずは保存療法を考えましょう。

 

運動療法

股関節に負荷をかけすぎないように、股関節周囲の筋力トレーニングに取り組みます。家で簡単にできるおすすめのストレッチを紹介します。

  • 脚をあげる
  • スクワット
  • 膝を立てておへそを見る

ただし、股関節に負担をかけないよう、やりすぎには気を付けましょう。

温熱・低周波療法

温熱療法とは、股関節の血行をよくし、痛みを緩和する治療法です。

低周波治療器を使って温熱・低周波療法を施している画像

低周波治療器で刺激を与えて、筋肉の収縮を引き起こし、血流の改善を図ります。これにより、ずきずきとうずくような痛み(疼痛)が緩和されます。

他にも、遠赤外線温熱治療器を用いることもあります。

 

薬物療法

薬物療法も、痛みを緩和することが目的です。痛みを感じたら、湿布、塗り薬、痛み止めなどの内服薬を用いることを検討してみてください。薬(塗り薬、飲み薬、湿布)のイメージ画像

 

 

上記で紹介した、手術をしない保存療法は、短期的には有効ですが、長期的に進行を遅らせたという報告はありません。

変形性股関節症の症状が進行している場合、将来を見据えて、手術療法を検討することをおすすめします。自分の脚で健康的な生活を送れるような将来を目指しましょう。

 

手術療法については、次のページで詳しく紹介します。

手術アプローチによって脱臼リスクが異なる 病気が進行してきたら手術療法 痛みを取り除き、かつてのように健康的に歩きたいのなら、一番有効なのは手術をすることです。 手術...

 

 

痛みでお悩みであれば、まずはご相談ください。人工股関節専門ドクター・久留隆史医師がご回答致します。板橋中央総合病院にて外来受診可能です。

 

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