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変形性股関節症とは

変形性股関節症の症状と治療法

変形性股関節症とは

変形性股関節症ってこんな病気

股関節にある軟骨がすり減ることで、関節炎(痛み)を引き起こし、関節が変形して壊れていく病気を「変形性股関節症(へんけいせい こかんせつしょう)」と言います。

股関節に痛みを感じて来院する患者さんのほとんどが、変形性股関節症にあたります。

体を支える股関節が変形

股関節は足の付け根にある関節で、体重を支える役割を担っています。立ち上がる、しゃがむ、歩くなど日常的な動きで使われる大切な関節です。

その動きをスムーズにするために必要なのが、軟骨です。しかし、軟骨は加齢などが原因ですり減っていきます。軟骨が無くなると、骨同士が直接こすれ、痛みや骨の変形を引き起こし、骨や股関節がスムーズに動かなくなります。

股関節の軟骨がすり減る様子を表した画像

変形性股関節症の有病率は、日本人男性で1%、女性で6%。全体で3.5%と言われています。

変形性股関節症の原因

変形性股関節症を発症する原因として、下記が挙げられます。

  • 股関節形成不全
  • 肥満
  • 職業(重い荷物を運ぶ仕事など)
  • スポーツ(重量上げなど)
  • 遺伝

日本では、原因の80%以上が「股関節形成不全」です。

 

変形性股関節症の症状と進行度

代表的な症状

変形性股関節症では、このような症状などが見られます。

  • 最初は立ち上がりや歩き始めに足の付け根が痛い
  • 長時間の立ち仕事で重だるい痛みを感じる

進行度は前期・初期・進行期・末期の4つ

変形性股関節症は進行性の病気です。進行度は4つに分けられます。

変形性股関節症の進行度4つ。前期と初期と進行期と末期

末期に至ると、歩行に制限が生じるほどの痛みを伴い、人工股関節手術しか治療法がありません。

各病期の違いについては、変形性股関節症の進行度についてで紹介しています。

変形性股関節症と診断された人がやってはいけないこと

変形性股関節症では関節軟骨がすり減った状態ですので、関節に体重の負担がかかることを長時間続けると悪化をきたします。

例えば長距離を歩く、ジョギングをする、登山やハイキングに行くなどの運動は悪化させる要因となります。体重の負荷がない運動、例えばエアロバイクを漕ぐことやスイミングなども過度にやりすぎると股関節の炎症を惹起することとなるので注意が必要です。

いずれの運動にしろ、関節が壊れた状態が変形性股関節症ですので、関節に負担をかけすぎることは避けるべきでしょう。そうすると運動自体を行ってはならないということになりますが、負担の少ない運動なら痛みが軽快することも実際にはございますので、様子を伺いながら取り入れてみることをお勧めいたします。

変形性股関節症の治療法は?

変形性股関節症の治療法は、保存療法と手術療法に分かれます。進行度がまだ前期か初期であれば、まずは保存療法から検討します。

保存療法|手術せずに回復を待つ

手術せずに回復を待つ治療法のことを、保存療法と言います。痛みを緩和したい場合は、低周波治療器を使った治療法や、内服薬の服用を検討してみてください。

また、股関節周辺の筋力トレーニングに取り組んで、負担を軽減するのもいいでしょう。

具体的なストレッチ法などは、変形性股関節症の治療法のページで解説します。

手術療法|手術して痛みをなくす

保存療法で、長期的に回復することはあまりありません。変形性股関節症の進行度が進むと、必要になるのは手術療法です。年齢と症状の進行度を鑑みて、最も適した手術の仕方を決めることが重要になります。

 

人工股関節手術ってどんな手術?

変形性股関節症が末期まで進行した場合、人工股関節手術が最も推奨される手術方法です。簡単に言うと、股関節の関節側を人工物に置き換える手術です。脚を動かすときに回転する部分が人工物に置き換えられるため、痛みを感じることがなくスムーズに動きます。

 

脱臼リスクは手術方法で変わる

人工股関節手術は、術後の経過がとても良い手術と言われていますが、時に起こりうる合併症として「脱臼」があります。しかし、脱臼の確率は手術の仕方によって、大きく変わるのです。

人工股関節手術の仕方には、前方系アプローチ後方系アプローチがあります。前から手術するか、後ろ(もしくは側方)から手術するかの違いです。

脱臼の頻度は手術手技によって大きく変わります,手術アプローチと脱臼頻度

もちろん、手術を行う医者のテクニックにもよりますが、圧倒的に後方系アプローチの方で脱臼リスクが高いことが知られています。

なかでも、仰向けに寝た状態で手術する仰臥位(ぎょうがい)手術だと、人工股関節の設置ミスを限りなくゼロにすることが可能になります。

当院では、設置ミスや脱臼のリスクを最大限排除した手術方法をとっています。詳しくは、人工股関節手術の方法についてのページで紹介します。

 

脱臼リスクが少ない手術方法、仰臥位前外側アプローチ(ALS THA)を検討している方は、ご相談に乗りますので、ご連絡ください。人工股関節専門ドクター・久留隆史医師がご回答致します。日本大学病院・板橋中央総合病院にて外来受診可能です。

術後のリハビリや日常生活は?

術後10日前後で退院できる

入院期間は、患者さんにより個人差がありますが、おおよそ術後10日前後で退院します。その間のリハビリ経過は下記の通りです。

人工股関節手術後のリハビリスケジュールと経過

人工股関節の寿命は30~40年?

全国で講演をしていると、「人工股関節の寿命は20年ぐらい?」「またやり替えないといけない?」などの質問を受けることがあります。最新の人工股関節の寿命は、昔に比べ、格段に延びています。

今入れている人工股関節は、30~40年後も問題なく使えている可能性が高いと考えられます。つまり、60歳以上の患者さんであれば、100歳まで使用可能となる時代が近づいてきています。

術後のリハビリや、日常生活への復帰についても紹介します。

 

変形性股関節症は、術後の経過が良い疾患と言われています。手術によって、痛みがすっかりなくなるかもしれません。痛みでお悩みであれば、まずはご相談ください。板橋中央総合病院の整形外科診療部長・久留医師がご回答致します。

 

 

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